チリウヒーター 太陽熱温水器のメーカー
太陽熱温水器のメーカーであるチリウヒーターは、自然循環式の太陽熱温水器と強制循環式のソーラーシステムの両方をラインナップしています。
聞きなれない社名ですが、日本で最も古くから太陽熱を利用した機器を作っている会社です。
チリウヒーターの一体型の太陽熱温水器としては、スタンダードな自然循環式を採用しています。
貯水槽の容量は2種類ですが、集熱パネルの広さが違う製品もあります。
また設置タイプが幅広く、独自なラインアップとなっています。
チリウヒーターの太陽熱温水器は、棟をまたぐ形で設置するのが基本形です。
重い貯湯部分が棟の両端にかかることで、片側の屋根の負担が軽減されるという利点があります。
さらに滑り落ちる力もほとんどないので、屋根を傷めにくいという特徴も兼ね備えるのです。
その分風を受けやすくなるので、台風が通りやすい地域では通常の設置方法が安心かもしれません。
設置タイプとしては、陸屋根などあらゆるところに設置できる万能タイプと、独自の棟またぎタイプ、さらに架台が不要な屋根直置きタイプがあります。
棟またぎタイプは貯湯槽が大き目となっており、屋根に過剰な負担をかけずにたっぷりのお湯が作れます。
チリウヒーターのソーラーシステムは、不凍液を利用した強制循環タイプです。
ソーラーシステムの給湯としては、もっともスタンダードな方法を採用しています。
凍らず水圧も高くできるので、設置可能な地域が広めとなる利点があります。
貯湯タンクは300Lの1種類、集熱パネルは2㎡の大きさのパネルを必要数だけ組み合わせます。
通常は3、4枚使うようです。
貯湯タンクは地上に置き、集熱パネルだけを屋根に設置するので、屋根への負担が軽くなります。
設置コストはかなり高くなりますが、凍りにくく、貯湯槽の容量も大きめなので使い勝手が広がります。
お湯を作れない雨の日でも、前日の残り湯が使える場合があるのです。
チリウヒーターの太陽熱温水器は、製品としては非常にスタンダードな製品ラインアップです。
一体型では自然循環式、ソーラーシステムでは不凍液を採用と、もっとも特徴が引き出せる温水タイプを選んで製品化しています。
架台に独自の作りも採用して、様々な住まいに設置が可能な使いやすい太陽熱温水器メーカーなのです。
太陽熱温水器の製品タイプ | 貯湯槽の容量 |
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太陽熱温水器(自然循環式) | 230L、280L |
ソーラーシステム(不凍液・強制循環式) | 300L |