水式ソーラーシステムの仕組みと特徴
水式ソーラーシステムは、太陽の光に含まれる熱を集め、水を温めてお湯を作ることで太陽のエネルギーを住まいに取り入れます。
集熱パネルと呼ばれる部分で太陽熱を集め、その熱で水を温めてお湯を作り、貯湯槽に蓄えて利用します。
通常の水式ソーラーシステムは、基本的には太陽熱温水器と同じなのですが、屋根に載せるのが集熱パネルだけなので、屋根にかかる負担を減らすことが出来ます。
集熱パネルの面積を増やしたり、貯めるお湯の量を増やすことも容易なので、より多くのお湯を作り出すことが可能なのです。
集熱パネルで集めた熱は、不凍液と呼ばれる液体を温め、貯湯槽の水を不凍液で温めることでお湯を作ります。
水を循環させることでお湯を作る場合もありますが、水を汚染する危険性があったり、寒い時期に凍ったりする可能性があるので、採用例は少なくなります。
水式ソーラーシステムは、お湯を作る能力が高いので、風呂やキッチンなどで使用するお湯だけでなく、床暖房などにつかうお湯も作り出すことが出来ます。
夏の時期はお湯が余りがちですが、曇りや雨の日にも前日の残り湯を使うことが出来ます。
雨の日でもガス給湯器などでお湯を作る量を減らすことが出来るので、光熱費を減らす効果が高くなるのです。
水式ソーラーシステムは、冬には、快適な床暖房を行うことが出来る製品も多くなります。
さすがに曇りや雨の日にはお湯が足りなくなることもありますが、晴れた日なら快適な床暖房をほとんど暖房費無しで利用できるのです。
水式ソーラーシステムは、太陽の熱を利用する効率が高いところも特徴です。
集熱パネルが受ける太陽エネルギーの50パーセント程度をお湯の熱として蓄えることが出来るので、かなり効率が高い太陽熱利用システムとなります。
効率が10パーセント台の太陽光発電と比べると、倍以上の割合で太陽熱を利用することが出来るのです。
では空気を利用するソーラーシステムについて、ちょっと詳しく見てみましょう。