設置に向いている地域
太陽熱温水器は太陽の光が当たることで熱いお湯を作り出します。
そこで太陽熱温水器の設置に向いている地域と、向いていない地域もあるのです。
太陽熱温水器の設置には、晴れの日(時間)が多い地域が有利です。
太陽の光が当たる時間が長ければ、効率よくお湯を作ることが出来るので、設置に向いた地域といえます。
曇りの時でもある程度のお湯は作れるので、晴れている時間が同じ程度なら、雨よりも曇りの多い地域が有利となります。
ただ日本国内ならば、晴れの時間には極端な違いはないので、太陽熱温水器の設置効果がない(設置コストを回収できない)地域はほとんどないでしょう。
太陽熱温水器がお湯をつくる際に、最大の問題は積雪です。
集熱面に雪が積もっていると、ほとんどお湯を作ることが出来ません。
一旦雪が積もると解けるにも時間がかかります。
雪降ろしをする地域では、集熱パネルが邪魔になることもあるでしょう。
そこで長い期間の積雪がない地域が、太陽熱温水器を設置しやすい地域といえるのです。
とはいえ雪でお湯を作れない期間は、年間の3分の1程度でしょう。
その程度ならば、設置費用を回収するまでに時間がかかりますが、省エネルギーやエコロジーには効果的です。
太陽熱温水器には、もうひとつのチェックポイントがあります。
それは、台風などによる破損です。
特に屋根に設置していると、太陽熱温水器が破損した際に屋根まで傷つけてしまうこともあります。
そこで台風などによる強風が多い地域では、破損しにくい太陽熱温水器を選んで、確実に固定することが重要なのです。
太陽熱温水器を設置する場合には、積雪と台風が問題となる場合があります。
通常は住まいを建てる地域に適した太陽熱温水器を扱っていたりするのですが、他の地域の設計者や施工業者を利用する場合には特に注意が必要なのです。
太陽熱温水器は他の給湯器と接続することが必要で、そのポイントを紹介しましょう。