ソーラー暖房対応住宅のポイント
ソーラーシステムを暖房として活用する場合、取り入れた熱を夜間や早朝まで持続させる為には、住まい本体から漏れる熱を減らすことがポイントとなります。
せっかく取り入れた熱が住まいの外に逃げてしまっては、夜遅くまで暖かさを確保することが難しくなります。
そこで太陽熱利用のソーラーシステムを暖房として利用する場合には、熱を逃がさない住まいづくりが重要なのです。
ソーラーシステムで暖房を行う場合の、熱を逃がさない住まいづくりのポイントは大きく二つに分かれます。
ひとつは、住まいの断熱性能が高いことです。
熱を住まいの外に逃がさない為には、住まいの断熱性能を高めることが一番の基本となります。
住まいの断熱性能を高めることで、ソーラーシステムで暖めた室内の空気の熱が外に逃げることを防ぐのです。
ふたつ目は、隙間風無くすことと、換気する際に熱の漏れを少なくすることです。
住まいに隙間風があると、どんなに住まいの断熱性能が高くても、熱が逃げてしまいます。
その隙間風を少なくするためには、住まいの気密性能を高めることも必要となるのです。
住まいの気密性が高くなると、換気を計画的に行うことも重要となります。
現在では住まいを24時間換気することが義務付けられていますが、この換気によってもソーラーシステムで蓄えた熱が逃げてしまうのです。
そこで換気を行う際に、本来逃げてしまう熱を回収することも重要なポイントとなります。
住まいの暖房をソーラーシステムを中心にして行う場合には、住まいに蓄えた熱を逃がさないことが重要となります。
熱を逃がさないつくりの住まいなら、夏の時期には冷房した涼しい空気も外に逃がしにくくなるので、冷房効果も高くなるのです。
それではソーラーシステム暖房の効果を最大限利用する為に、住まいの断熱性能を高めるポイントをチェックしてみましょう。