風力発電は効果的?
風力発電を設置するには、かなりの費用がかかります。
設置費用が高めなので、発電する電気の量が少ないと、設置にかかった費用を電気代を減らすことで回収することが難しくなります。
風力発電の費用効果を考える場合、発電システムの形式が大きなポイントとなります。
住まいに設置する風力発電システムは、バッテリーを利用する独立電源システムと、電力会社からの電気を併用する系統連携システムの2つが主流です。
風力発電の費用効果を考える場合、各々のシステムを分けて考える必要があります。
独立電源システムの風力発電は、発電した電気を一旦バッテリーに蓄え、必要なときに100Vの家庭用電源に変換して電気を利用します。
電力会社のコンセントとは別に、コントローラーのコンセントから独立して使用する形となります。
設置のしやすさが、独立電源タイプの風力発電の特徴です。
住まいの家庭用電源とは別に単独で設置できるので、配線工事や複雑なコントロール部分は必要ありません。
しかしバッテリーを使っているところが、大きな弱点となります。
安定した電気を供給するには大きなバッテリーが必要となりますし、バッテリーの寿命が短めなのでメンテナンス費用も高くなります。
バッテリー部分にかかるコストが、風力発電による省電力効果を打ち消してしまうことが多くなります。
電気を充電して取り出すと、かなりのロスが発生してしまいます。
また独立したコンセントで電気を供給するので、風力発電による電気が無くなることもあります。
冷蔵庫など常に電気が必要な家電製品では、独立電源タイプの風力発電は使用しにくいのです。
電力会社からの電気を併用する系統連携システムの風力発電は、風力発電した電気が余れば売電し、足りなければ電気を購入して利用することになります。
太陽光発電と同様に、家庭用のコンセントで風力発電による電気を利用できる便利さが大きな特徴です。
電気を貯めておく必要が無いので、バッテリーを無くすことが出来るメリットがあります。
コントローラー部分は高くなりますが、バッテリーの費用は減らせ、メンテナンス費用も減らすことが出来ます。
発電した電気を家庭で使える電気に直接変換して利用できるので、電気のロスも最小限に減らせます。
夜間発電した電気も、売電できるので効果的です。
風力発電の設置費用を減らせる電気代で回収することを考えると、系統連携システムの風力発電の設置が基本となります。
メンテナンス費用や電気の利用のしやすさを考えると、独立電源システムによる発電で設置費用とメンテナンスコストを回収することは難しくなります。
そこで住まいに設置する風力発電としては、系統連携システムがお勧めです。
発電した電気を最大限に活用できるので、設置費用を減らした電気代で回収できる可能性が高まります。
効率よく発電可能な風がいつも吹いている地域なら、設置にかかった費用を発電する電気で取り戻すことも可能なのです。
住まいに風力発電を設置した場合、補助金を利用できるのかチェックしましょう。