風と通風で快適な住まい
自然の風を住まいに上手く取り入れることで、室内の空気を綺麗で快適に保つことが出来ます。
風を室内に取り入れて換気を行えば、換気扇などに電気を使わずとも、部屋の空気を入れ替えることが可能です。
また換気扇を使って換気を行うと、他の部屋や床下などに残っている異臭や悪臭を吸い上げてしまうこともあります。
しかし風を室内に取り込めば、そんな臭いのトラブルの発生も防げます。
風を使って部屋の空気を新鮮に保てば、省エネルギーにもなりますし、空気の環境を改善してくれるのです。
そこで、住まいに風をいっぱい取り入れて、上手に活用する方法をチェックしましょう。
風による通風・換気を上手く行うには、ひとつの部屋で2箇所の窓を開放することが基本です。
ひとつの窓からでは風が入ろうとしても、風が通り抜けて出て行く場所がないので、上手く風が入りません。
そこで2箇所の窓を開ければ、風が部屋に入りやすくなり、効果的な換気が行えるのです。
風が強いときは開ける窓を1箇所にすれば、適度な換気をしつつ、強い風が入ってくることを防げます。
2つの窓の開け方を調整することで、室内を通る風をコントロールできるのです。
2つの窓の位置は、可能なら部屋の対角線上に設置しましょう。
例えば、南西の窓には北東の窓を追加すれば、窓が対角線上に並びます。
部屋の空気を素早く入れ替えるには、中を通る風が部屋の真ん中を通ることが一番効果的なのです。
部屋によっては、2つの窓を設置できない場合も少なくありません。
同じ壁面に2つ窓があっても、換気の効果は弱くなります。
そんな場合には、廊下などを通じて風の通り道を作ることも考えましょう。
南西の窓と北西の廊下に面した部分にガラリやドアをつけて解放、さらに廊下の窓を開ければ、部屋と廊下を風が通ります。
住まいで風を活用するには、上手く風をとらえることが大切です。
その為のポイントをチェックしましょう。