風を夏の排熱に活用
夏の暑さを緩和するには、熱くなった空気を速やかに屋外に逃がすことが大切です。
熱い空気を屋外に出すことが出来れば、部屋を冷やす冷房にかかるエネルギーを減らすことにつながるのです。
夏の暑さを緩和する為には、屋根や外壁面からくる熱さを減らすことが基本です。
特に屋根の裏(小屋裏)には熱がこもりやすく、天井が熱くなることで冷房が効きにくくなることもあります。
そこで小屋裏に溜まった熱を、通気を行うことで屋外に排出すれば、小屋裏の温度が気温に近い温度にまで下げることが出来ます。
室内でも天井の暑さが緩和されるので、冷房にかかる費用やエネルギーを減らすことが出来ます。
外壁に金属板を使用する場合は、外壁面の温度上昇にも注意が必要です。
断熱性能を備えた金属板を使用したり、壁内の通気を行うことで、外壁面の熱さが室内に侵入することを防ぎましょう。
室内の暑さで問題になりやすいのは、吹き抜けなど天井が高い部屋の天井近くの部分です。
冷房を効かせていても、吹き抜けの2階部分は1階部分よりも暑くなってしまいます。
そんな時には、2階の天井に近い部分から熱を逃がすことを考えましょう。
天井近くの窓と1階の窓を解放することで、熱くなった2階部分の空気を屋外に排出することにつながります。
1階の窓を風に向かう方向に、天井近くの窓をその反対側に設置すればさらに風通りがよくなり、より効果的に熱を逃がすことができます。
温度差を利用すれば、風が弱い時間でも換気や通風が行えます。