太陽熱温水器の仕組み
太陽熱温水器は、太陽の光から熱を集め、水を温めることでお湯を作り出します。
そこで太陽熱温水器は太陽の光から熱を集める集光部分と、作ったお湯を貯めておく貯湯部分の組み合わせとなるのです。
太陽熱温水器の集光部分は、太陽の光に当たることで熱を得るので、平らで広い板状となります。
屋根で見かける太陽熱温水器の、薄い平らな部分が集熱部分です。
集熱部分で温められたお湯は貯湯部分に上がります。。
温度が高くなったお湯は自然と上部に上がっていくので、まだ温まっていない水が集熱部分に降りていくことで循環します。
そこで貯湯槽を上部に配置することで、自然に出来たお湯を一箇所に貯めることが出来るのです。
強制的に水を循環するタイプもありますが、自然循環タイプなら動力となる電気代もかかりません。
これが太陽熱温水器が太陽熱を最大限に有効利用できる理由のひとつでもあるのです。
太陽熱温水器は、集熱部分に太陽の光が当たらないとお湯を作ることが出来ません。
そこで太陽の光が当たりやすく、日陰にならない場所に設置することが基本です。
集熱パネルを屋根の上に設置するのは、太陽の光が当たりやすく、日陰が出来にくいという目的があるのです。
さらに屋根にお湯があると、お湯が自然と下に落ちるので、取り出しやすいというメリットもあります。
屋根に貯湯槽を設置する場合(一体型の太陽熱温水器を設置する場合)、屋根の強度が問題になる場合もあります。
新築に設置する場合はほとんど問題は無いのですが、リフォームなどで既存の住まいに太陽熱温水器を設置する場合は、事前に屋根の強さなどを確認する必要があるでしょう。
そんな太陽熱温水器には、作りによっていくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。
一体型と分離型の違いについて紹介しましょう。