一体型と分離型とは
太陽熱温水器は、熱を集める集熱部分と出来たお湯を貯める貯湯部分(貯湯槽)があります。
その集熱部分と貯湯部分が一体型となった太陽熱温水器と、別々になった分離型の太陽熱温水器があります。
一般的に太陽熱温水器は一体型の製品を差す場合が多く、分離型はソーラーシステムと呼ばれることがあります。
どちらも基本は同じなので、同じ太陽熱温水器ということで紹介しています。
一体型の太陽熱温水器は、屋根に集熱器と貯湯槽が乗ることになります。
新築の場合はほとんど問題ないのですが、リフォームなどで既存の住まいの屋根に設置する場合は、重さで屋根が傷んでしまうこともあるので注意が必要です。
しかし一体型の太陽熱温水器には、設置コストが比較的安価になるという利点があります。
また自然対流を利用できるので、電気が必要ない機器もあるという利点があります。
電気を使って対流させる際にも、配管が短くなるので電気代が少なくて済みます。
分離型の太陽熱温水器は、集熱器から貯湯槽まで水(不凍液)を移動させるエネルギーが必要となります。
また各々が分離しているので、機器が高くなる上に配管費用も上昇してしまいます。
設置コストが高目となるという弱点があるのです。
しかし分離型の太陽熱温水器には、屋根にかかる重さが少なくて済むという特徴があります。
軽い集熱器だけを屋根に設置すればいいので、ほとんどの屋根に設置が可能です。
また集熱器の大きさを選べたり、貯湯槽を大きく出来るという利点もあります。
一体型の太陽熱温水器は、設置の手軽さがポイントです。
工事の手間が少なく、設置費用も少なくて済むので、手軽に設置できるのです。
分離型の太陽熱温水器は、屋根に対する負担の少なさと大きさを選べるところがポイントです。
設置費用は上昇しますが、その分自由度が高くなるのです。
そんな太陽熱温水器には、作りによっていくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。
水と不凍液利用を利用する太陽熱温水器の違いを紹介しましょう。